モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐― 第9話(最終回) 感想


このドラマが始まったばかりの頃は、ツッコミどころ満載で、おディーン様主演だし、どうせぬるい復讐劇になるだろうと思っていたのに…
終わってみれば今期一番のめり込んで見ていました。最終回の2時間も、本当にあっという間だったなあ。

それは、震えるほど美しい復讐劇」というキャッチコピーのとおり、哀しくも美しい物語だったと思います。
真海=暖の、神楽と幸男への復讐は、かつて暖が彼らのせいで受けた苦痛に比べればはるかに軽い気がしてモヤっとしましたが、元々、根が善良な暖に復讐を遂げられるとは思っていなかったので、納得できる終わり方だったかな。

ただ、悪事が世間に暴かれ、取り調べを受けるこの二人を見ていたら…全然改心してないじゃん!
ニュースでは行方不明と報道されていた暖について、二人が取り調べで「死んだ」と強調していたのは、彼らが暖を逃がしたから…ですよね。
暖が生きていることを隠すため、わざとああいう態度をとったのかもしれませんが…
こいつら、結構本気で自分たちこそ被害者だと思ってそうだもんな(汗)
特に、暖に対して「俺、お前に何一つ悪いことしてないって!」と言ってのけた神楽なんて、しぶとくまた這い上がってきそうだし。
やっぱり止めを刺しておいた方が良かったんじゃないか…!?なんて(汗)

その分、入間、というか入間家の崩壊ぶりは凄惨でしたね。
瑛理奈は服毒自殺し、公平は精神を病んでしまった。そしてそれを見ていた瑛人のあの目つき…
この一家に潜む狂気にはぞっとさせられました。
貞吉だけ特に復讐されていないのは、公平を庇う親の愛に暖が絆されたから?
瑛理奈はてっきりお金目当てで公平と結婚したと思っていましたが、公平を愛していたんですね。
公平の愛を失って狂ってしまった瑛理奈の最期が目に焼き付いていて、私の中では瑛理奈役の山口紗弥加さんがこのドラマのMVPです。

信一朗と未蘭は、結末までロミジュリ展開にならなくて良かった!
本人は何も悪くないのに復讐に巻き込まれ、義母に殺されそうになり、実父は壊れてしまい、祖父は寝たきり、仲のよくない義弟は今後復讐の鬼と化しそうな気配だし…
未蘭の人生がハードモードすぎて辛いけど、きっと信一朗となら困難を乗り越えられるはず。
"Attendere e sperare(待て、しかして希望せよ。)"…か。どうか純粋な二人に幸あらんことを。

他、土屋や留美&完治にも救いのある未来が見えたので安心しました。
実の父に二度も殺された完治。その完治を二度助けた土屋。
留美の母親としての凛とした表情は本当に美しかったです。大丈夫、この親子はやり直せる。

一方で、最終回にして私が腹立ったのがすみれ。
復讐のために生きる暖に、「ねえ、もう十分だよ!」とか「お母さんはそんなこと望んでない。」とか、なんでそんなことお前が勝手に決めるんだよ!って(怒)
前回、愛梨が言った「幸せにはなれないんだと思います。人を不幸にしても!」という言葉は、暖と同じ苦しみを抱えた人間の言葉だから胸に刺さったけど、すみれのはただの綺麗事としか思えなくて。

すみれ自身も、暖を陥れた幸男を許せないと思いながらも、娘もいるし、家族という切っても切れない絆で結ばれてしまってるから、幸男のことを憎み切れないんでしょうか。
暖は死んだと聞かされていたわけですから、別に暖を待たなかったことについてすみれに非があるとは思いませんが、なんだかな~という感じ。
自分との結婚を条件に幸男たちへの復讐を止めてやると暖に言われたすみれは、「真海さんと結婚します。」と言うのですが、もうそこに暖への愛情はない。
それに気づいてしまった暖が、一瞬喜んだ後に見せた絶望の表情がもう切なくて苦しくて。

その後、暖は自ら別荘に火をつけ、自殺を図ったわけですが…
愛梨とともに海岸を歩いていたので、暖は愛梨と生きていくようですね。
最後の晩餐の前に、愛梨と暖が「また会えますよね?」「お前が望んでくれればな」というやり取りをした後に、愛梨が小さく「いつだって望んでる」とつぶやいたシーンがとても印象的で好きだったので、あのラストシーンには心を奪われました。
壮絶な復讐劇の終幕にふさわしい最終回だったと思います。

最初は心配していたおディーン様の演技ですが、彼のミステリアスな雰囲気が役柄に合っていてハマっていたと思うし、こんな表情もできるんだ!と驚きました。
あと、主題歌「Echo」も!今までに聞いたおディーン様の歌はあまり好みじゃなかったんですが(すみません)、この歌はめちゃカッコよかったです。
おディーン様を引き立てる脇役・悪役の皆さんも素晴らしかったし、本当に面白いドラマでした!


第9話(公式サイトより引用)
南条幸男(大倉忠義)、神楽清(新井浩文)、入間公平(高橋克典)へのモンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)の復讐は、彼らの家族たちも巻き込みながら結末を迎えようとしていた。
真海が守尾信一朗(高杉真宙)に渡した薬を飲んだ未蘭(岸井ゆきの)は未だに昏睡したままで面会謝絶。信一朗は入間からも促され、真海の別荘を訪ねる。詰め寄る信一朗に、真海はもうすぐ死んで償うと詫びた。
未蘭を排除した瑛理奈(山口紗弥加)は、いよいよ貞吉(伊武雅刀)を殺害しようとする。だが、そこに入間が帰ってきてしまう。すると貞吉は眼で話があると入間に合図。入間と2人きりになった貞吉は、真海が残していったボードを使って会話を始める。
倉庫に閉じ込められた神楽は、国有地売却の件で議員と自分に闇献金疑惑がかけられ東京地検特捜部が捜査に動いたことを知る。そこに天野満(栁俊太郎)が手下を連れて現れた。天野は神楽に拷問を始めるが、それはかつて柴門暖が受けたような過酷なものだった。
幸男とすみれ(山本美月)は真海に会いに行こうとしていた。だが、その途中、愛梨(桜井ユキ)から明日花(鎌田英怜奈)と一緒にいると連絡が入る。自分に恨みを持つ愛梨と娘が一緒だと知った幸男は、すみれを帰して独りで真海に会いに行くことに。
その頃、真海は入間と会っていた。真海は入間に留美(稲森いずみ)と安堂完治(葉山奨之)が一緒に逃げていると教える。

モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―
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